北朝鮮は、対外的に「深刻な干ばつで農業被害が予想される」と明らかにしている。一方、北朝鮮の北部では恵みの雨が降ったが、豪雨となって協同農場が浸水する被害が発生していると米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

平安南道南浦市江西区域にある青山里協同農場での「田植え戦闘」(画像:朝鮮中央テレビキャプチャー)
平安南道南浦市江西区域にある青山里協同農場での「田植え戦闘」(画像:朝鮮中央テレビキャプチャー)

RFAの両江道(リャンガンド)の内部情報筋によると、大雨が10日も降り続け、恵山(ヘサン)市郊外の谷川の水が氾濫。協同農場の野菜畑数千坪が浸水したという。

また、咸鏡北道(ハムギョンブクト)地域でもゲリラ豪雨が襲来。地域によって干ばつだったり、ゲリラ豪雨だったりとなかなか実体が見えてこないが、現地情報筋は次のように語る。

「過去100年で最悪の干ばつというのは誇張で、金正恩政権のプロパガンダ。食糧事情が悪いことを訴えて外国から食糧支援を得ようとする狙いだ。話し半分でとらえた方がいい」

昨年の同時期も北朝鮮は「干ばつで被害が生じている」と国営メディアと通じて喧伝していたが、蓋を開けてみれば生産量は苦難の行軍以来、最高値を記録したという。

農業専門家のランドル・イアソン氏は、米国の北朝鮮ニュース専門サイト「38ノース」に対して「北朝鮮の日照りは事実だが災害レベルではない。平壌の3月以降の降水量は、は平年の230ミリより少ない143ミリだが、全く降っていないわけではない。黄海道にはこの数日で50ミリ前後の雨が降っている」と語った。

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