平壌南道(ピョンアンナムド)の情報筋によると、逆流が起きているのは平安南道や黄海南道(ファンへナムド)を流れる河川とのこと。川の水位が平年より3~4メートル低いため、満潮時には海水が川を伝って数キロ上流まで逆流するという。
塩水がまじった農業用水では、作物は枯れる。しかし、協同農場の住民も「田植え戦闘」に動員された農村支援員も打つ手がなく手をこまねいて見ているだけだ。
情報筋は、「こうした状況を根本的に解決するには、河口に海水の逆流を防ぐ閘門を建設するしかない」と語る。
さらに、平壌や周辺地域では初春から異常高温と少雨が続いており、最近では連日30度を超える真夏日を記録。高温の昼間は、農村支援員も作業ができないことから田植えは遅れる一方だ。
朝鮮中央テレビは「田植えは8割以上終わった」と宣伝しているが、平安北道(ピョンアンブクト)の別の情報筋は「平安北道ではまだ半分も終わっていない」と語る。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面