いまだ解決の糸口が見えてこないMERS禍だが、騒動に乗じて持論を展開する団体まで現れた。それは反同性愛を掲げる、保守プロテスタント系の団体だ。
MERSが広まるからパレードやめろ
ソウル市内では6月9日から28日までの約3週間、「クィア・カルチャー・フェスティバル」が行われる。これはLGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー)などのセクシャル・マイノリティを祝福し、彼ら彼女らへの理解を深めるためのイベント。
だが、6月5日の国民日報によると、韓国教会連合は朴元淳ソウル市長に対して、「MERSの余波で各種行事が取り消しになっているのに、9日と28日にソウル市庁前広場で開催され、同性愛を支持する親同性愛者が1万人以上集まるクィア・カルチャー・フェスティバルとパレードを強行することは、参加団体同士の衝突による不祥事はもちろんのこと、数多くの群衆が殺到することで、MERSに対する国民の不安感をより一層重くさせることになる。朴市長は広場使用を直ちに取り消せ」などと書かれた文書を送ったそうだ。