故金日成主席と金正日総書記の銅像を護衛するために、配置されていた朝鮮人民軍(北朝鮮軍)高射砲中隊が、突如解散となったと米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた。

20150500金日成銅像小鳥

RFAが両江道(リャンガンド)恵山(ヘサン)市の情報筋に聞いたところによると、「両江道の普天(ポチョン)郡の10軍団傘下82連隊直属の9中隊『金日成銅像保衛高射砲中隊』が今年3月に突如解散となった」という。

金日成銅像保衛高射砲中隊は、革命戦跡の一つ「普天堡(ポチョンボ)」に建てられた金日成氏の銅像や史蹟を守るために1989年に結成。14.5ミリ高射機関銃9門を所有していた。

しかし、今年3月から同部隊の弾薬庫は閉鎖され、自慢の高射機関銃も、「10軍団」傘下の「普天郡教導師団3大隊(SA-7ストレラ大隊)」の軍需倉庫に移動させられたと両江道の別の情報筋が伝えた。

使用していた陣地はそのまま残っており、高射機関銃は教導隊員の訓練用として使われているという。しかし、部隊はなぜ解散させられたのだろうか。情報筋は、その理由について「金日成氏一家だけが利用する『1号道路』がすぐそばを通っているからだ」と説明する。

北朝鮮は2005年、恵山市剣山洞にあった「三池淵精密機械工場」を閉鎖した。工場は、金氏一家だけが利用するワンドク駅のそばに位置し、「自動小銃の弾丸を生産する工場が、将軍様が利用する駅のそばにあるのは安全上好ましくない」という判断があったと見られる。

しかし、9中隊も恵山と三池淵を結ぶ1号道路のそばにあったが、26年間、解散されなかった。解散の理由について「金正恩氏が軍人を信用していないことが理由の一つ」と情報筋は見ている。こうした事情を知る住民たちは、呆れながら次のように語っている。

「首領様(金日成氏)の歴史は、どうなろうと気にせず、元帥様(金正恩氏)の安全だけ守りたいようだ。首領様も嘆いているだろう」

【関連記事】
金正日氏専用の「1号駅」とは?
金正恩氏専用駅の脇にあった軍需工場が移転
龍川爆発事件に驚いた金正日氏「軍需工場を移転せよ」

    関連記事