北朝鮮の朝鮮人民軍の10代後半の兵士1人が15日、軍事境界線を越えて韓国に亡命する意思を示していたが、取り調べの結果「軍で日常的な暴力にあっており、北朝鮮の現実に不満をいだいて亡命することにした」と語っていることが、韓国軍当局者によって明らかされた。
韓国軍の合同参謀本部によると、15日午前8時ごろ、朝鮮人民軍兵士1人が軍事境界線に面した江原道華川郡の警戒哨所に亡命の意思を伝えた。韓国軍がこの兵士の身柄を安全に確保する過程で、南北両軍の間で緊張が高まったが銃撃戦などは起きていない。
朝鮮人民軍の兵士が軍事境界線を超えて亡命したケースは2010年以降では今回で5回目だ。
【関連記事】
中国、国境地帯の警備を強化「脱北はより困難に」
中朝国境、北朝鮮住民が中国軍によって射殺
秘密警察の「脱北者狩りチーム」が中国で暗躍