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2013年8月というのは北朝鮮の芸術関係者に対して「ポルノ疑惑」がもたれ、粛清がはじまったころだ。この粛清の波は、2013年12月の張成沢氏の無慈悲な処刑で嵐となり北朝鮮を吹き荒れる。

金正恩氏が、粛清という刀を振り回し暴走しはじめた時期と、急激な肥満度が高まる時期が一致するのは偶然とは思えない。恐怖政治をはじめるなかで、なんらかの猜疑心やストレス、プレッシャーにさい悩まされたことが極度の肥満をもたらした可能性は充分にある。

北朝鮮で、最近公開された映像を見ると、正恩氏は潜水艦ミサイル発射成功に大満足し、まるで子供のようにはしゃぐ姿が確認される。かと思えば、スッポン養殖場では激怒する姿を見せている。これだけみると、正恩氏は「情緒不安定な指導者」にしか見えない。

そして、この間の北朝鮮の不可解な行動を見ていると一つの仮説が浮かび上がってくる。これまで、北朝鮮が理解不能な軍事行動や政治行動に出るたびに「軍部が暴走している」「軍部と党の対立による内部矛盾」と言われ、正恩氏はあくまでも操られていると見られてきた。しかし、もしかするとその逆の可能性もあるのではないかと。すなわち「金正恩氏が暴走している」可能性だ。