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白髪からクーデターの可能性を推し量るのは、なんとも馬鹿馬鹿しいが、北朝鮮という国家が極端な独裁国家だけに、「覇気ヘア」やあの極度な肥満体型から指導者である正恩氏の心情の変化を読み取る必要はあるだろう。

筆者は、拙著『金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔』で、いちはやくあのサイドを短く刈り上げた髪型「覇気ヘア」に注目した。建国の父である「偉大な金日成首領様の再来」を国内的にアピールする狙いがあったことは間違いないが、一時期からどうも「吹っ切れた感」が漂うようになってきた。

公式登場直後は、「ツーブロック」のような髪型だったが、最近では頭部左右の刈り上げ具合がどんどんエスカレートして限界点まで達し、青々としたそり跡もほぼツルツルになっている。さらに、時折上部の髪の毛をオールバックにするので、単なる刈り上げというより「モヒカン刈り」のようだ。

「覇気ヘア」は正恩氏独特のセンスで、誰もそれに対して進言できないという説もあるが、筆者は彼が精神的に不安定な状況にあり、自ら克服するために「覇気ヘア」を貫いていると見ている。