米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、スウェーデン移民局は、亡命申請をしたが難民認定されず、強制送還されそうになっていた17才の少年に対して従来の判定を覆したと報じた。

スウェーデン移民局の建物 ©David Hall
スウェーデン移民局の建物 (画像:David Hall)

北朝鮮咸鏡北道(ハムギョンブクト)でコチェビ(ストリートチルドレン)だった少年は、2013年にスウェーデンに入国。難民申請を行ったが、同国移民局は脱北者ではなく中国出身の朝鮮族と結論づけ、国外追放命令を出していた。

移民局の結論に対して、韓国やスウェーデンの人権団体が、異議を申し立てたところ、韓国語担当者が少年を取り調べた。その過程で、少年が中国朝鮮族自治州の地名や言葉についての知識が著しく欠如していたことが判明。少年の弁護を担当しているアリド・デガブロ弁護士によると、スウェーデン移民局は先週末、「少年は脱北者である」という結論を下した。

 スウェーデン移民裁判所は3月、スウェーデン移民局が少年に対する追放命令を再審査するよう決定を下していた。デガブロ弁護士は、韓国の脱北者団体を通じて入手した証拠資料を元に、少年が咸鏡北道出身の脱北者であると主張してきた。

少年は既に2年以上暮らしているスウェーデンでの居住を望んでいるが、デガブロ弁護士によると居住が、認められるかはまた不透明だという。

脱北者は、自動的に韓国国籍者と見なされ、スウェーデン当局から韓国に帰国するように言われる可能性がある。今のところ移民局に最終弁論書を提出し結果を待っている状態だとデガブロ弁護士は語った。

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