というのは、中国側の国境都市である丹東でも、2009年あたりから不動産ブームが起きていたからだ。それが最近では、北朝鮮の変化が想定以上に遅く、さらに核実験や張成沢氏の処刑以降、中朝関係が冷え込んだことから投資が停滞気味だという。
ということは、丹東の物件価格は今が「底値」の可能性もあり、いずれ上昇に転じることが無いとは言えないだろう。
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高英起(コウ・ヨンギ)
1966年、大阪生まれの在日コリアン2世。北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長。北朝鮮問題を中心にフリージャーナリストとして週刊誌などで取材活動を続けながら、テレビやラジオのコメンテーターも務める。主な著作に 『脱北者が明かす北朝鮮』 、 『北朝鮮ポップスの世界』 (共著) 、 『金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔』 、 『コチェビよ、脱北の河を渡れ ―中朝国境滞在記―』 など。