国境地域では、山奥で羊を育てて密輸を通じて売る住民たちがいた。この地域では当局から与えられる物資も少ないことから、自分たちで羊や山羊、牛の革などを中国に売って生計を立てていた。
情報筋によると、北朝鮮で飼育された「羊」は、中国産よりも安価で肉質良く評判がよかったという。羊肉は、中国でも習慣的に食べられることから、密輸を通じても購入しようとする中国側の業者も増えていた。
しかし、金正恩時代になって、国境地帯の警備が強化。羊肉の密輸もままならなくなり、国境地域住民の生計が脅かされている。
「(金正恩氏は)住民の生活問題を解決すると言ってるくせに、ワケのわからない指示を出してくるので住民からは不満が多い」(内部情報筋)
中朝国境の消息筋が伝えたところによると、金正恩氏は「違法に国境の川を越えた住民を見つけたら、現場で射殺せよ」との指示を下したのに続き、2013年末には、キリスト教や迷信行為、麻薬行為、韓流ドラマの視聴などについて厳罰に処罰するよう指示を出している。
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