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痛くもない腹をさすって演技をするということは、それほど簡単なことではなかった。官房の中の他の収監者も私が仮病を使っていると思っていた。

「ああ〜、痛い!」

いくら悲鳴を上げて寝転んでも、リ・ジョンス警護員は聞いた振りをするだけで何もしなかった。そいつの勤務が終わって、ソンヒョクという22歳の若い警護員が勤務に入った。

「どいつだ。くちばしをこすりつけてやろうか。どいつだ」

警護員のソンヒョクはあらんかぎりの声を張りあげて、横たわっている私を見るやいなや、暖炉の横にあったくぬぎの棒を握り「おい、チャンホ! そいつをこっちに引いてこい!」と、同房のチャンホさんに向けて怒鳴った。

困り果てた表情の医師

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他の人たちが私を引きずって鉄窓の下の配膳口の前に横たえると、彼は鉄窓の隙間から棒を入れて振り回し、私の頭をなぐった。頭からは血が流れたが、私はこの痛みに堪えれば母の顔をもう一度見ることができると思い、棒で散々なぐられてもお腹をしっかりとかかえて横たわっていた。

ソンヒョクは私の体中をながめて、「殺人者め、腐ってしまえ!」と私の顔に唾を吐いた。