これは、まさに北朝鮮式ハコモノ行政の王道コースだ。今まで数々の大計画がこのパターンでいつの間にか、消え去っていた。さらに、情報筋は、「金正恩氏は『人民生活を豊かにする指導者』というイメージを打ち出してきたが、失敗するのは明らかだ」と手厳しく語った。
「最高指導者が、期限を決めて工事を進めると必ず手抜き工事が多発するが、担当者もわかっていながら処罰を恐れて何も言えない。住民からは『元帥様(金正恩氏)は科学を重視すると言ってたのに、建設では科学技術工法を無視するのか』『発電所建設を田舎の堤防工事ぐらいに思っているようだ』などと非難の声が上がっている」(内部情報筋)
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