カナダの移民難民局は、RFAの取材に対して「2015年第1四半期に受け入れた脱北者の数はゼロ」と明らかにした。難民申請は44件で、このうち18件は棄却、残りの26件は申請者自らが申請を取り下げたという。
カナダは、2014年度に脱北者が申請した618件の難民申請を受け付けたが、難民認定したのはわずか1人。こうした状況についてトロント在住の脱北者チャン・ソヨンさんは次のように語った。
「カナダ政府と韓国政府が指紋共有システムを導入して以降、トロント在住の脱北者が急減した。一度は入国しても再審査の対象となるケースもある。対象になってしまえば、いい結果が出ないことは明白で、カナダでの定住をあきらめて出国する脱北者も多い」