朴憲永は、朝鮮戦争の敗北などをめぐって故金日成氏と激しく対立。最後は米国のスパイに仕立てあげられ、側近の李承燁と共に1955年に処刑された。北朝鮮ではいまだに「反党分子」の代名詞だ。
崔昌益は、日本の植民地統治家の朝鮮で独立運動を行っていた人物だったが、金日成氏の独裁を批判したため、「8月宗派事件」で投獄され、1957年10月に獄死した。
今回放送された叙事詩のタイトルについて、朝鮮中央テレビはわざわざ「昨年党の唯一的令導に挑戦した現代版宗派分子どもを清算する際に使った表現だ」だと説明しながら、張成沢氏を改めて批判した。
「白頭の烈風(ペクトゥエカルパラム)」とは、張成沢処刑以後から北朝鮮国営メディアに出てくるようになった言葉だ。
先月30日に処刑されたと伝えられている玄永哲氏は、28日に開催されたモランボン楽団の公演を最後に動静が途絶えている。彼が最後に見たとされる公演タイトルが、まさに「白頭の烈風精神で生を輝かす」だった。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面【関連記事】
相次ぐ側近の粛清、政敵の陰謀で家族も銃殺
粛清におびえる北朝鮮の幹部達
「家族もろとも銃殺」残忍さを増す粛清現場を衛星画像が確認
笑いながら粛清する金正恩氏に住民は戦々恐々
北朝鮮の恐怖政治が生み出した流行語 「モヤシ頭」とは?