北朝鮮の最高指導者・金正恩氏の実兄である金正哲(キム・ジョンチョル)氏が、イギリスのロンドンに現れた姿を21日、日本のJNNや韓国KBSが捉えた。
正哲氏が捉えられた場所は、世界三大ギタリストの一人エリック・クラプトンさん(他二名はジェフ・ベック、ジミー・ペイジ)のコンサート会場だった。
JNNによると、正哲氏は20日におこなわれたクラプトンさんのコンサート会場に出現。Tシャツに革ジャンというラフなスタイルで、ガールフレントらしき女性が隣で寄り添っていた。
また、韓国KBSによると正哲氏は60代の男性と警備員らしき男性と4時間ほどの公演を観覧したという。公演後は、北朝鮮大使館の車に乗ってコンサート会場を去ったという。
金正哲氏は、クラプトンさんのコンサートを見るために北京とモスクワを経由してロンドンに来たと推定されている。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面正哲氏の動静が明らかになるのは、金正恩氏が2012年12月に北朝鮮の最高指導者となってからは初めてだ。正恩氏の実兄ということもあり、金正男(キム・ジョンアム)氏とともに、その動静に注目が集まる正哲氏が、メディアに捉えられるリスクを冒してまでクラプトンさんのコンサートに登場したのはある理由があった。
過去にも、ドイツとシンガポールで日韓のテレビ局によってその姿がキャッチされている正哲氏だが、実は3回もクラプトンさんのコンサートに訪れた様子が撮影されている。正哲氏は、ことのほかクラプトンさんに心酔していることが今回のロンドン訪問に繋がったと見られる。
クラプトンさんの影響を受けたのか、正哲氏は、北朝鮮国内で「新星組」というロックバンドを組むよう指示したと伝えられている。北朝鮮国内では、金正恩時代を象徴するガールズバンド「モランボン楽団」が大人気だが、熱狂的なクラプトン・ファンの正哲氏にとっては、やはり物足りないようだ。
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