北朝鮮で、玄永哲元人民武力部長(国防相)の粛清に関する「政治講演(学習会)」が開かれていると、デイリーNKの内部情報筋が伝えてきた。

第5次訓練イルクン大会玄永哲居眠り/2015年4月26日付労働新聞より
第5次訓練イルクン大会玄永哲居眠り/2015年4月26日付労働新聞より

平安南道の内部情報筋によると、上級軍幹部対象の講演が開かれたが、玄永哲氏について次のように言われているという。

「玄永哲は、首領(金正恩氏)の指示を拒否し、最高尊厳を冒とくした軍閥主義者」

講演会では、具体的な罪や処刑方法については明らかにされなかったが、「朝鮮人民軍(北朝鮮軍)は、首領(金正恩氏)の唯一指導に無条件に忠実でああらなければならない」と強調されるとともに、「反党・反革命宗派闘争関連の学習と思想闘争が実施されるものと見られる」と述べられていると情報筋は伝えた。

両江道(リャンガンド)の軍関係者も15日、デイリーNKに次のように述べた。

「玄永哲が、他の軍将校の前で機関銃で銃殺された話を10日ぐらい前に上官から聞いた。最高尊厳(金正恩氏)の指示に対して誠実でなく、自分勝手で会議で居眠りをしたという話も聞いた」

玄永哲氏粛清の話しが広まりながら、北朝鮮軍内部では不穏な空気が漂っていると先の平安南道の情報筋は語った。

「何が何だかよくわからない。末端の軍幹部たちの『思想点検』が行われるだろう。2013年張成沢粛清事件以来の大事件だが、役職の上下関係なく誰が、どこでとばっちりを受けるからわからず、軍幹部たちも戦々恐々としている」

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