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イベントに向けて、平壌国際映画会館、東平壌劇場、羊角島競技場など様々な箱モノが建設されたが、中でも綾羅島メーデー・スタジアムは15万人もの観客を収容できる巨大施設だ。

当時の金日成体制は、「祝典は大成功に終わった」と大々的に宣伝したが、莫大な資金投入の後遺症によって、90年代中盤からの大飢饉「苦難の行軍」が発生した。北朝鮮住民たちは、そのことを決して忘れていない。

党創立70周年記念日に向けて大々的に行われている大型工事を見ながら、北朝鮮住民は1989年の悪夢を思い出し、またぞろ経済難が起きるのではと恐れている。

製鉄所、食品工場など稼働中断…住民「苦難の行軍再来か?」

実際、北朝鮮各地の基幹産業は、優先される大型建設事業に電気を食われて可動が中断、もしくは完全停止している状態だ。

咸鏡北道(ハムギョンブクト)の内部情報筋は、次のように語った。