13日、金正恩氏による粛清(公開銃殺)の事実が、韓国の国家情報院により報告された玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)人民武力部長は、黄炳瑞(ファン・ビョンソ)総政治局長に次ぎ、北朝鮮軍部内で序列2位を占めていた。人民武力部長とは日本の防衛大臣にあたる。

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野戦訓練を指揮する玄永哲人民武力部長

国家情報院などの情報によると、玄氏は1949年咸鏡北道生まれで、革命遺児らの通うエリート学校・万景台(マンギョンデ)革命学院と金日成軍事総合大学で学んだ。

2003年に軍偵察局長となり、2006年には中朝国境の西部地域を管轄する第8軍団の軍団長に就任。2010年には大将に昇進するとともに朝鮮労働党中央委員に任命された。

2011年5月と8月の金正日総書記の中国訪問と軍部隊視察時に、国境警備と儀典での能力を評価されたという。

2012年7月には総参謀長に昇進するが、2013年5月、前線兵士3人が相次いで韓国に脱北したことを受け、前線の第5軍団の軍団長に左遷(階級は上将に降格)。

しかし、昨年6月には軍団の訓練成果を認められ、人民武力部長(大将)に就任し健在ぶりを誇示した。 これ以降、同年9月に国防委員、今年3月には朝鮮労働党政治局委員に抜擢されている。

今年に入ってからは、金正恩氏の公開活動への随行でも、4番目に多い14回を記録。昨年11月にはロシアを訪問し、プーチン大統領と面会した。先月にもモスクワを訪れ、ロシア国防長官と会談している。

業務に愚直で酒好き、対人関係は円満だったとの評も聞こえる。

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