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北朝鮮のコチェビ。駅前や市場で物乞いをしていたコチェビたちの多くが施設に収容された。当初は、食事も学習も保証されていると伝えられていたが、結局は有耶無耶になって何の支援も得られず、この施設から逃げ出すコチェビが後を絶たない。20130000コチェビ

食料もらえず・・・生きるために施設逃げ出すコチェビたち

両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋によると、駅前や市場にいたコチェビたちは、年末年始に収容施設に収容され、見られなくなった。しかし、彼らの多くが施設から逃げ出しているという。

「収容する『放浪者合宿所』や『初等学院』では、トウモロコシ飯すらでないため、多くが収容施設から逃げた。当局はコチェビを「見苦しい」との理由で捕まえて隔離するが、食料を与えないため、多くが脱出した。これが北朝鮮の『人民愛、児童愛』の実態だ」(内部情報筋)

当局「コチェビは見苦しい」収容してもコチェビは消えず

そもそも、コチェビが収容される「初等学院」には、中央からの一切の支援がないため、自分たちで運営しなければならない。

「自分のことしか考えない幹部たちが、コチェビに支援などするわけない。彼らが逃げ出すのは最初からわかりきったことだった」(情報筋)

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急速に市場経済化が進む北朝鮮では、貧富の格差も拡大し、以前は子どもだけだったコチェビも、全年齢層に広がっている。ギリギリの暮らしを営む住民でも、ちょっとしたきっかけで全てを失いコチェビとなって路上生活、すなわちホームレスになりかねない。

さらに、一般住民たちもコチェビを助ける余裕がない。

「なかには、食べ物をあげる人もいるが、当局が「コチェビは見苦しい」と捕まえているだけに、下手に助けると問題になりかねない。みなが見て見ぬふりをする」(情報筋)

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先日、デイリーNKは、コチェビが半グレ集団化しつつあることを報道した。国も隣人も助けてくれない北朝鮮。半グレになっても全グレになっても生き延びなければならないのが現実なのだ。

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