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最近、北朝鮮で最も人気がある就職先はどんな企業だろうか。答えは、外貨稼ぎ企業所だ。

2014年春季展示会
昨年の春に開かれた展覧会の様子/労働新聞

外貨稼ぎ企業所は大小にかかわらず北朝鮮全国で増えている。それらが「就職したい」ナンバーワンとなっている理由について、平安南道の内部情報筋は次のように語った。

「家族が一人でも貿易関連などの外貨稼ぎ企業に就職すれば『生活が豊かになる』と言われている。就職すれば肉体労働でも自慢する」と伝えた。

業績のいい外貨稼ぎ企業は、コメの配給からはじまり、大豆油と菓子類、その他の肉類も配給される。毎年行われる総和(総括=反省会)の時には、日本製自転車やテレビなどのAV機器、コンピュータのような輸入品まで支給されることがあるという。

さらに、従業員の制服も季節ごとに支給され、周りからは羨望のまなざしで見られている。

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「親たちは、中学校を卒業した子供を大学や技術者養成学校ではなく、貿易関連企業所に就職させようとする。貧しい家庭は家具を売ってでも、企業所の幹部に賄賂を渡して就職させようとする」(内部情報筋)

一方、国営企業所は、まともに稼働していないケースも多いことから配給も芳しくない。

ある職種で長年働き、高度な技術を持つ「技能工」たちも外貨稼ぎ企業所への「転職ブーム」が起きているが、同時に賄賂の値段も高騰している。

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「国営企業で働いていた労働者が外貨稼ぎ企業に転職しようと、地域の幹部に賄賂を渡して押し寄せている。あまりにも多いことから幹部たちも一時的に避難したぐらいだ。そもそも、労働者の配置に関しては、当局の承認が必要であり手続きしなければならない。賄賂も急騰している」(内部情報筋)

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