北朝鮮で麻薬に関連した薬物犯罪が急増していると米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた。

故金日成氏が描かれた紙幣でパイプをつくって覚せい剤を吸引する様子
故金日成氏が描かれた紙幣でパイプをつくって覚せい剤を吸引する様子/撮影:デイリーNK

RFAの咸鏡北道の内部情報筋によると、北朝鮮当局は、司法機関を総動員して麻薬犯罪を摘発しているが、ここ一ヶ月間で、咸鏡北道(ハムギョンブクト)で起きた殺人事件をはじめ、数十件も発生したという。

「今年3月まで、覚せい剤は中国人民元で70元(1グラムあたり)だったが、100元まで上がった。供給が減ったからではなく、需要が増えたからだ」(内部情報筋)

さらに、売人が殺害される事件が起きたという。

「最近、会寧市で覚せい剤を密売していた60代の老夫婦が殺害された。隣家の家族は、何が起こったのか感づいたが、下手に通報して報復されるのが怖くて黙っていた」(内部情報筋)

会寧市の司法当局は、老夫婦が密売で儲けて貯め込んだ金銭狙いの強盗犯と見ている。さらに、この地域では2月末、4月初めにも薬物関連の殺人事件が起こったと語った。

さらに、咸鏡北道の別の消息筋によると、4月9日、清津の鉄道会社体育団所属のサッカー選手5人が、普段から薬物を服用して売りさばいていたことが摘発され、5年の「労働教化刑」を宣告されたという

「裁判では順安(スナン)地域の7人と浦項地域5人の計12人の住民が薬物犯罪の容疑で教化刑に処された。5月2日の「住民暴露会」でも45才のキム某という女性が3年間の教化刑を宣告された」

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