韓国のMBNテレビは9日、北朝鮮が同日公開した潜水艦発射弾道ミサイルの写真について、合成の疑いが提起されていると報じた。

MBNによれば、写真のミサイルが噴出している煙の量が一般的なミサイル発射時と比べて絶対的に少なく、またミサイルの発射角度が写真ごとに少しずつ違うことなどから、専門家の間で合成の疑いが提起されていると指摘した。

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9日付労働新聞が掲載した写真。上下の写真でミサイルの射出角度が違っているように見える。

9日付の北朝鮮労働党機関紙・労働新聞は、ミサイルの発射場面を撮影した4枚の写真を掲載している。

また、放送にコメントを寄せた韓国国防安保フォーラムのヤン・ウク先任研究員は「北朝鮮が保有している新型潜水艦はサイズが小さく、実際にミサイルを発射する実戦用潜水艦として活用するには限界がある」としている。

もっとも、こうした見方は写真の分析にのみ依拠しており、北朝鮮が今後、映像を公開して反論を行う可能性も残されている。

北朝鮮が潜水艦発射弾道ミサイルの開発を進めている事実は米韓の情報により確認されているが、合成が事実だとすれば、何らかの事情により成果のアピールを前倒しする必要に駆られたものと思われる。

写真による内外アピールを重視する北朝鮮は過去にも、たびたび写真を合成した疑いが指摘されている。

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