北朝鮮の朝鮮中央通信は4日、日本人拉致問題を国際社会に訴えるために訪米中の山谷えり子拉致担当大臣を激しく非難する論評を出した。
北朝鮮の国営メディアは、先月29日にも訪米した安倍晋三首相に対して非難していたが、今回は山谷大臣を罵倒する論評を発表。山谷氏が「拉致産業で政治的延命を図り、生計手段にしている」と主張しながら、警察当局による在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)に対する捜査にも言及し、「すべての日朝合意が空中分散しないという保証はない」として、日朝協議の破棄を示唆した。
山谷大臣は5日、米ニューヨークで日本政府が開催する北朝鮮の拉致問題を訴える国際シンボジウムに出席。拉致被害者をはじめとする日本人の救出を国連の各国代表部関係者ら国際社会に訴える予定だ。