北朝鮮の金正恩氏が、来月9日にモスクワで開催される対独戦勝70周年記念式典に欠席することがわかった。
ロシアのドミトリー・ペスコフ大統領報道官が30日、「(金正恩氏は)国内事情を理由に平壌に残り、戦勝記念式典には出席しない。国内で取り組むべき懸案があると外交チャンネルを通じて伝えられた」と語った。
北朝鮮はロシアと接近を強めており、金正恩氏が初の外遊先としてロシアを訪問すると見られていたが、外交デビューは先送りとなった。
式典には、安倍晋三首相も招待されていたが、欠席の親書をロシアのプーチン大統領に送ったことを菅官房長官は30日の記者会見で明らかにした。韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は、既に欠席を明らかにしている。