がんばって商売すれば『最高尊厳』になれるが、現実を知らずにプロパガンダをそっくりそのまま信じてしまう『従北』にはなりたくない――そんな庶民の思いが、こうした流行語にはよく表れている。
北朝鮮において流行語は、外部から流入した韓流ドラマからもたらされたりもするが、労働新聞や朝鮮中央テレビなど北朝鮮の公式メディアで頻繁に使われる用語から生まれることが多い。本来は公式に認められた用語なので取締に遭う心配がないからだ。
「うちのダンナは『従北』(甲斐性なし)なのよね。『最高尊厳』(金持ち)と結婚すりゃよかった」
既婚女性たちの間ではこんな会話が交わされているという。
【関連記事】 「最高尊厳」…北朝鮮の人々の間で流行語に