北朝鮮とロシアは、27日平壌で開かれた第7回朝露通商経済・科学技術協力政府間委員会で、経済協力拡大について協議し、今後の経済協力の拡大について合意したと米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

中国琿春市の防川から見た北朝鮮の羅先市 ©Roman Harak
北朝鮮、ロシア、中国の国境が交わる防川 ©Roman Harak

検疫簡素化、肉類加工会社設立で輸出拡大へ

ロシア極東開発省によると、両国は農水産物の交易の拡大のために、穀物、野菜、海産物、肉類、家畜の輸出入時に相手国の検疫機関が発行した衛生証書だけで検疫検査なしに通関できるようにした。

北朝鮮はロシア産の豚肉、鶏肉の輸入を望んでおり、早ければ来月にも肉類の輸入プロセスが簡素化される見通しだ。

北朝鮮はまた、ロシアから輸入した家畜を畜産農場で飼育し食品に加工した上でロシアに再輸出することを望んでいるとロシア極東開発省は明らかにした。

これに伴い、黄海北道(ファンヘブクト)の沙里院(サリウォン)市の養豚場との合弁で、ロシアの肉類加工会社の「スパスキー・ベーコン」北朝鮮支社が設立される。生産設備はロシアから支援される予定だ。

同社はロシア市場向けの製品をこの工場で生産する方針で、採算性の見通しが立てば事業を拡大することも視野に入れている。

過去の「デフォルト」が経済協力の足かせ

しかし、ロシアは北朝鮮の示した経済協力の提案を手放しで受け入れたわけではない。

北朝鮮は小麦5万トンを長期低利借款の形で輸入するプランをロシア側に提示した。ロシア・ルーブルで償還する場合は無利子で、他の外貨の場合は年率1?4%の利率で10年後に償還開始、5年で完済するプランを提示したが、拒否された。

北朝鮮の支払い能力に疑問符が付いたことは、今後の朝露間の経済協力の拡大の足かせとなりうる。

北朝鮮は1980年に日本のものを除くすべての債務に対してデフォルト(債務不履行)を宣言したことがあり、その時に大幅下落した北朝鮮の国際的信用度は未だに回復できていない。