中東の衛星テレビ局アルジャジーラは25日、イスラエル軍機が24日夜、シリアの首都ダマスカス北方のカラムン地方で空爆を行ったと報じた。また、別の衛星テレビ局アルアラビーアによると、イスラエル軍機は22日にも、同地方で武器を輸送中の車列を攻撃した。
空爆の標的となったのはシリア軍や、レバノンのイスラム教シーア派武装組織ヒズボラの部隊。イスラエル当局は攻撃を行ったかどうかについて明らかにしていない。
報道によれば、イスラエル空軍は長距離ミサイルなど高性能兵器を扱うシリア軍の旅団などに攻撃を加えたという。イスラエル政府はかねてから、シリアの高性能兵器がヒズボラの手に渡ることを警戒してきた。シリア内戦が激化してからは、イスラエル軍によるシリア空爆がたびたび報じられている。
シリアは北朝鮮を主要な武器調達先としており、両国はきわめて親密な関係にある。
【関連記事】北朝鮮の朝鮮人民軍 シリア内戦に派兵か