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新義州(シニジュ)のデイリーNK内部情報筋によると、寝ている間にソーラーパネルを全部盗まれることがあるとのことだ。盗まれたものは闇市で売られたり盗んだ人が使ったりする。あまりにも多い上に、「私有財産」の概念が希薄な北朝鮮では、保安員(警官)に通報してもまともに取り合ってくれない。

そこでソーラーパネルには盗難防止用の警報ベルを付けておく。手を触れるとコイルが振動してベルが鳴る仕組みだ。しかし、泥棒の方が一枚上。コイルを切断してソーラーパネルを悠々と盗んでいくという。それを隣の家に売りつけるほどの大胆さだ。

そんなこともあって、日が昇れば屋根の上にソーラーパネルを設置して、日が暮れたら家の中にしまう人が多い。面倒な作業ではあるが、大事な財産を守るためには致し方ない。庶民は「金正恩元帥様は電力難も泥棒も防いでくれない。元帥様から受けた恩を一体どうやって返したらいいのやら」などと皮肉っているという。