かつて、高価なソーラーパネルを使えるのは幹部とトンジュ(金主)ぐらいだったが、今では都市住民の4割が使っていると言われている。北京製と上海製のものが一般的で、10ワット用が人民元で80元(約1540円)、30ワット用が240元(約4630円)、50ワット用が400元(約7700円)、100ワット用が800元(約1万5500円)だ。
一番安いものでも昼間に充電しておくと、夜に12ワットの照明を使ってテレビを見られるほどの電気が蓄電される。お金持ちはもちろん、貧乏な人も、曇の日でも韓流ドラマを見られるように2枚、3枚と設置する。そのためになけなしのお金をはたく。
庶民は「金正恩元帥様も解決できない電力難をソーラーパネルが解決してくれた!」と口々に言う。金正恩氏よりもソーラーパネルの方が「使える」という皮肉だ。
ソーラーパネルの盗難横行、対処法は「日が暮れたら家の中にしまう」
そんなソーラーパネルが盗まれる事件が相次いでいる。