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「必死で頑張って60万部まで増やしたが、120万部まで増やしたらゴミ(古新聞)の処理が大変なんだよ。相変わらず中央(※労働党中央)は、人民の考えがわかっていないね」

破けたら大問題、トイレットペーパーの用途もなくなった労働新聞

一方、両江道(リャンガンド)の情報筋によると、労働新聞の年間購読量は2000ウォン(約66円)で、市場でトウモロコシ1キロを買うのと同じぐらいで非常に安いと伝える。

それにもかかわらず、部数が増えない理由について次のように説明した。

「読み終わった労働新聞は、月に1回、逓信所(郵便局)に持って行って回収してもらう。労働新聞には『1号写真』が多いから、破れたりしたら大問題。取り扱いが面倒なんだよ」

『1号写真』とは、故金日成しからはじまる三代指導者の写真のことだが、この写真を折ったり傷つけることは許されない。ただし、基本6面構成の労働新聞で、1号写真の掲載面以外をトイレットペーパーやタバコの巻紙代わりとして使うことは許されてきた。

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