最近、比較的安定していた北朝鮮の食糧価格が急激に上昇していると、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えている。端境期の春を迎えて食糧備蓄がなくなったところに中国の米価が上昇したことが原因と見られる。一方で、一部地域では米価がむしろ下がっているという相反する情報もある。

春の端境期を迎えた北朝鮮では食糧備蓄が底をついている。(本文とは関係ありません)
春の端境期を迎えた北朝鮮では食糧備蓄が底をついている。(本文とは関係ありません)

安定していた食糧価格が急騰しだしたのは4月15日の太陽節(金日成氏の誕生日)以降のことだ。咸鏡北道(ハムギョンブクト)の内部情報筋によると、太陽節前はコメ1キロが4800ウォンだったが、それ以降は5500ウォンに上がった。

原因はわかっていないが、人民元に対して北朝鮮ウォンが安くなっていることが一因と推測される。太陽節前は1元1280ウォンだったが、それ以降は1325ウォンになった。また、食糧備蓄が底をつきコメの値段が上がる前に買いだめしようとする心理が働いているという分析もある。

価格上昇に伴い、コメとトウモロコシの割合が半々だった軍人向けの配給が4月からはコメ3:トウモロコシ7になり、量も1日600グラムから500グラムに減らされた。

「食糧価格の上昇で庶民たちの間で不安が広がっている。今年も食糧難が避けられないという不安心理もありコメの価格はさらに上がりそうだ」(内部情報筋)

ロシアからの穀物輸入で米価下落の情報も

両江道(リャンガンド)の情報筋はRFAの取材に対して、市場での食糧価格上昇の原因は国内在住の食糧備蓄がなくなったことに加えて、中朝国境の中国側で食糧価格が上昇しているためだと語った。

両江道恵山(ヘサン)市に隣接している中国吉林省長白県ではコメ1キロ3.2元だったのが最近では3.7元に上昇している。

食糧価格の上昇が伝えられる一方で、デイリーNKは16日、ロシアから大量に穀物を輸入した影響で一部地域でコメ価格が下落したと伝えている。

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