昨年10月に北朝鮮が開設した「清水観光特区」では3月末現在、全く工事が行われていない。
昨年10月に北朝鮮が開設した「清水観光特区」の3月末現在の様子。全く工事が行われていなかった。

北朝鮮が中朝国境を流れる鴨緑江沿いに外国人観光客を誘致するために観光特区を設置する方針だとロシアの「ラシースカヤ・ガゼータ」紙が報道した。

同紙は最近北朝鮮を訪問した外国の研究者の証言を引用して、北朝鮮が中国と合弁で丹東と新義州を結ぶ鴨緑江大橋の周辺に観光特区の建設を始めたと伝えた。

この研究者は北朝鮮の当局者から聞いた話として、特区の建設費は中国企業が支払い、利益はこの企業と北朝鮮当局が分割する方式で運営されるとのことだ。

先月末から堤防強化と船着場の建設が始まっており、完成は4~6ヶ月後だ。この証言に基づいて同紙が現地を取材したところ、工事が始まっていることを確認できたと伝えている。

この観光特区は、遊覧船に乗って川向うの北朝鮮ギリギリまで近づくコースが中国人観光客に人気であることに着眼し、船に接岸してもらってショッピングやレストランを楽しんでもらおうというもの。特区内に限ってビザが免除される予定だが、対象がどこまでになるか注目される。

この特区が成功すれば、内陸にもエリアを拡大することも考えていると研究者は伝えた。

北朝鮮は昨年10月に丹東市内から上流に約80キロほどさかのぼったところにある寛甸満族自治県と鴨緑江を挟んで向かいあう平安北道の朔州(サクチュ)郡に「清水(チョンス)観光特区」を開設し、丹東市の高官や中国の旅行業界関係者も出席してオープニングセレモニーを行った。しかし、デイリーNKの取材結果、3月末の時点で工事が行われている様子は全く確認できなかった。

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