中国の丹東市内を走る北朝鮮平安北道ナンバーのトラック
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長期間続いたエボラウイルス流入防止を目的とした外国人の北朝鮮入国規制は3月2日に解除された。ところが、中国の貿易業者たちにビザが発給されず入国できずにいるとのことだ。

中国の対北朝鮮情報筋は「エボラ入国規制が解除され中国の貿易業者たちはようやく北朝鮮に入れると期待に胸を膨らませていたが、今に至るまでビザが発給されない状態が続いている。物の行き来は従来通り行われているが、人的交流はほぼ断絶状態になっている」と伝えた。

最近、中朝国境を通過する人の数は3分の1程度に激減している。送金や携帯電話での通話も難しい状況だ。現在、北朝鮮入国が可能な貿易業者は入国制限が始まる前にビザを取っていた人たちとのことだ。

金正恩氏「祖国の役に立たない外国人は入れるな」

情報筋によると、金正恩氏は3月に「祖国の役に立たない外国人たちの入国を自制させることについて」という指示を下したとのことだ。純粋に貿易だけをやっている業者もいるが、中には北朝鮮に害になる人々もいるというのがその理由だ。

中国と北朝鮮を行き来する貿易業者の中には貿易の仕事をしつつ知り得た北朝鮮国内の動向や情報を売り渡している人がいる。北朝鮮当局は彼らによる内部情報流出、外部情報流入を警戒している。

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情報筋は「当局は中国人を情報要員、工作員になる恐れが高いと見ていてる。スパイ容疑で逮捕された韓国人は中国の朝鮮族や漢族などを通じて情報を得たと証言していたのであながち根拠のない話とはいえない」と語った。

深刻な「スパイ不況」に悩む中朝貿易業界。今回の措置で更なる不況が予想されている。