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キリスト教福音浸礼会(救援派)。この団体を率いてきた兪炳彦(ユ・ビョンオン)氏は、昨年4月に沈没して304人もの死亡・行方不明者を出したセウォル号の運行会社オーナーだった。彼の指名手配に抗議して数多くの信者たちが教団施設に立てこもり、連日連夜の抗議活動を繰り広げたことは記憶に新しい。

韓国ではキリスト教(プロテスタント)団体が、こうした騒動の中心になることはさほど珍しいことではない。あまりに事件が続くため、韓国メディアの「定番ネタ」と化しているほどだ。

その代表的な例として、23年前に起きた終末論騒ぎがある。

終末論騒ぎで大混乱

韓国が軍事政権による支配から民主化して間もない1992年、キリスト教系のタミ宣教会のイ・ジャンニム牧師が「10月28日の0時に世界は終わる」と終末論を唱え始めた。すると、彼の言うことを信じた多くの信者たちが街頭に立ち、「携挙(世界の終わり)が来ます!」と叫びつつ布教活動に熱を上げた。

仕事や家庭を捨て、全財産を教会に寄付する人が続出した。教会に行くのを親に止められた女子高生が服毒自殺するなど、社会がパニックに近い様相を呈した。

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やがて「予言」された時間が訪れたが、もちろん世界の終わりは来なかった。イ牧師は詐欺容疑で逮捕され、懲役1年と多額の罰金を命じられた。

当時、留学生として現場を目撃した日本人男性は、次のように語る。