●そもそもアパルトヘイトは、白人が黒人を搾取することを正当化するための手段でもありましたよね?
安田:私が取材したある縫製工場は、岐阜市内ですが、中心から離れた山の方にあります。真冬だったらダウンジャケットを着なければ耐えられないような、暖房設備も整っていない「寄宿舎」に押し込められています。
さらに、給料も満足にもらえないので、自分たちで野菜を作ったりしているのです。法制度化されていないとはいえ、個々の生産現場では、アパルトヘイトのようなことが起こっています。
●外国人実習生達が置かれている現実を解きほぐしていくと、曽野さんが伝えたかったことがなんとなくわかります。