北朝鮮が、黄海(西海)上に向かって、短距離ミサイルと見られる飛翔体4発を発射したと韓国合同参謀本部が明らかにした。発射したミサイルは「スカッド」と推定される。
合同参謀本部によると、ミサイルは3日、午後4時15分から5時にかけて、平安北道東倉里一帯から、大同江河口方向に向けて発射され約140km飛行して着弾したと見られる。
これに先立ち2日、午前10時30分に同型の短距離ミサイル1発を発射したこともわかった。
「KN-02」と呼ばれる「スカッドミサイル」は、北朝鮮が国内で生産する弾道ミサイルであり、移動式弾道ミサイル発射台(TEL)から速かに発射が可能だ。事前探知が難しく、脅威的な戦力の一つに挙げられる。
発射場所と推定される東倉里一帯は、長距離弾道ミサイルの発射場がある場所として知られている。東倉里は、寧辺核施設からも約70キロしか離れておらず、製造された核弾頭は、短時間でミサイル基地への輸送が可能であるため警戒されている地域でもある。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面また、大同江の河口方向に向けた発射も異例で、延長線上には韓国のソウル首都圏がある。いつでも韓国の首都圏を攻撃可能であることを示す狙いがあったものと推定される。
韓国合同参謀は「今回の発射は、最近の韓米連合訓練や脱北者団体のビラ飛ばしなどに対して、韓国への圧迫を目的として武力示威の挑発と分析される」と説明した。
北朝鮮は、米韓合同軍事演習「キー・リゾルブ」や「フォール・イーグル」に対する非難を強めているが、2月以後の短距離ミサイル発射は、今回で6回目となる。