人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

●受け入れ側は霞が関の天下り団体で、送り出し側は中国共産党の利権組織というわけですか。

安田:そうです。日本の国と中国共産党が、中国人労働者をキャッチボールしているような構図になっているんです。

そして、当の労働者たちにとっては日本に来てからが問題なんです。思った以上に景気が良くないからブラック企業で働かざるをえない。真面目に働いても賃金は低い。そして日本に来るには、学校に多額のお金を払わねばならないから借金もある。もし、職場で下手に逆らったり経営者の意向に沿わなかったりしたら、国に送り返されて借金だけが残ってしまうんです。

●なんだか、昔の「奴隷商人」の話を聞いているような気がしてきました。労働環境はどうなんでしょうか?

安田:非常に厳しい就業規則に基づいて働いています。時給は200円とか300円。365日ぶっ通しで、1日の休みもなく働かされているケースもあります。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

さらに、就業規則には「同居、結婚、妊娠を引き起こす行為をしてはならない」と明文化されており、外部に電話をかけることさえ禁止されている場合もある。どんなに苦しくても、第三者に相談したり改善を訴えたりしてはダメだということです。