北朝鮮の労働新聞は1日、金正恩氏が「チョン・ドンリョル氏が勤める機械工場(※)」を現地指導したことを報道した。

金正恩氏は、現地指導で「生産工程の近代化と科学者などの人材育成」を強調しながら、「世界を圧倒するという野心を持っているすべての機械製品の設計上の要求よりも立派に作成するための闘争を展開しなければならない」と指示した。

軽飛行機に試乗した正恩氏は、「性能がとても高く、操縦もやりやすく、エンジンの音もとてもよい。よく作った」と褒め称えたという。

機械工場を現地指導する金正恩氏/2015年4月1日付労働新聞より
機械工場を現地指導する金正恩氏/2015年4月1日付労働新聞より

昨年8月にも、正恩氏は同工場を現地指導し、軽飛行機を製作する指示を与えていたが、今回完成したことから「わが労働者たちが作った飛行機であるので自身が乗ってみるべきだ」と述べながら、自ら軽飛行機に乗って離着陸の試験飛行を行った。

機械工場を現地指導する金正恩氏/2015年4月1日付労働新聞より
機械工場を現地指導する金正恩氏/2015年4月1日付労働新聞より

現地指導には、黄炳瑞(ファン・ビョンソ)、呉琴鉄(オ・グムチョル)、李炳哲(リ・ビョンチョル)、チョ・チュンリョン、ホン・ヨンチルの各氏が同行した。

「チョン・ドンリョル氏が務める機械工場」とは?

今回、正恩氏が現地指導した工場には、「チョン・ドンリョル」という人物名をつけているが、由来などは不明である。

過去の朝鮮中央通信によると、この工場は金日成氏によって建設され、正日氏が、何度も訪問していることから工場の歴史が長く、軍用飛行機を製造していることから「軍需関連工場」と見られる。

正恩氏の現地指導したチョ・チュンリョン氏やホン・ヨンチル氏は軍需経済を担当している。機密性の高い軍需関連工場ということで「チョン・ドンリョル氏が働く工場」と名前をカムフラージュしていることも考えられる。

完成された軽飛行機に試乗する金正恩氏/2015年4月1日付労働新聞より
完成された軽飛行機に試乗する金正恩氏/2015年4月1日付労働新聞より

(注釈)朝鮮語の原文では「チョン・ドンリョル・トンムが務める機械工場」となっている。トンムとは「同志」を若干柔らかくし、同等以下の人に話しかける時に「君」「氏」のようなニュアンスで使われる。

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