「保安員は、怪しいと目を付けた生徒の持ち物を調べて身体検査をするが、それにかこつけて女子学生に対してセクハラ紛いの取り調べ行為をおこなっている」(専門学校生)
もし、麻薬所持が発覚すれば、取り調べはその場で終了する。保安員が没収した麻薬を横領して横流しするからだ。これについて咸鏡北道在住の別の住民はRFAに次のように語った。
「保安員達が麻薬を横領して横流しするのは、誰でもが知っていることだ。それだけではなく、一般庶民よりも保安員に麻薬中毒患者が多い」
こうしたことから、保安員に最も有効な賄賂は「麻薬」であると住民は断言するが、麻薬中毒の保安員は恐れられているという。
「麻薬中毒の保安員は、ラリッたままで夜間巡回をするので恐ろしい。無慈悲に暴力を振るうのでヤクザや泥棒よりも質が悪い」(咸鏡北道の住民)
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面その一方で、保安員の家族たちや一部住民たちからは、同情を寄せる声もある。