北朝鮮から不正に松茸を輸入したとして、京都府警などは26日、外為法違反の疑いで都内の食品商社「東方」(東京都台東区東上野)の社長、李東徹容疑者(61)と従業員の男(42)の計2名を外為法違反で逮捕。関連先として、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の許宗萬(ホ・ジョンマン)議長、南昇祐(ナム・スンウ)副議長宅など数カ所を捜索した。
李容疑者らは共謀して北朝鮮産のマツタケを中国産と偽り、1200キロを不正輸入した疑いが持たれている。
政府は核開発問題や拉致問題などをめぐり、北朝鮮に対する独自の経済制裁措置として全品目の輸出入を禁止している。
今回摘発された事件を巡っては、昨年5月12日、朝鮮総連の傘下企業など20カ所に対する捜索がすでに行われていた。当時は日本のマスコミが報道を行わない中、朝鮮労働党機関紙・労働新聞など北朝鮮メディアだけが捜索現場の様子などを詳細に報じていた。