思春期を迎える青少年にとって「ヘア・スタイル」は、もっとも最初に気を遣う身だしなみの一つだろう。

ところが、北朝鮮ではヘア・スタイルにも北朝鮮当局のチェックが入る。もし、当局の言うことを聞かない場合は、無理矢理バリカンで刈られるという。

デイリーNKは、昨年10月に脱北したリ・チョルフン君(10代仮名)から「北朝鮮の最新青少年事情」について話を聞くことができた。チョルフン君は「ヘア・スタイルに関しては、特に取り締まりが厳しい」と語る。では、どのようなヘア・スタイルにしなければならないのか?

「覇気ヘア」とは?

「男子は、無条件に『覇気ヘア』にしなければなりません」

「覇気ヘア(ペギモリ)」とは、金正恩氏のあの特徴的なヘア・スタイルだ。庶民の間では「あの方(正恩氏)のヘアスタイル」とも言われている。

金正恩氏の覇気ヘア(参考写真)
金正恩氏の覇気ヘア(参考写真)

北朝鮮では理髪店に行くと、何も言わなくても勝手に覇気ヘアにされる。チョルフン君によると、ささやかな抵抗を試みる青少年もいるらしいが・・・。

「後ろを刈り上げず、前髪を伸ばしているのが青年指導員(風紀委員のような役割)に見つかったら警告を受けます」

もし、警告を受けても切らなければ、どうなるのだろうか。

「バリカンで虎刈りにされてしまいます。仕方なしに散髪に行くけど、髪が生えそろうまでは恥ずかしく帽子をかぶらなければなりません」

北朝鮮メディアは「覇気ヘアが若者の間で大流行! !」と宣伝しているが、やはり北朝鮮のイマドキの若者からすれば「ダサい覇気ヘア」というイメージがあるようだ。

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