中隊であるから、ベトナム戦争で派遣した連隊に比べれば小規模である。それでも、これを実現するためには政治決定が必要であった。
何よりも、シャーズィリーはサーダート大統領の承諾を必要とし、張正桓は金日成主席の承諾を必要とした。2人は、お互いに最高指導者を説得するため努力しようと誓い合った。そこで、張正桓は時を置かずに北朝鮮に帰国した。金日成の承諾を得るためであった。(
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つづく
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(宮本 悟 聖学院大学教授)
【連載:朝鮮人民軍 海外戦記】
中東編(4)
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エジプト軍の英雄を驚嘆させた北朝鮮の「地下軍事要塞」
朝鮮人民軍 海外戦記
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聖学院大学基礎総合教育部特任教授。1970年生まれ。1992年、同志社大学法学部卒。1999年、ソウル大学政治学科修士課程修了(政治学修士号)。2005年、神戸大学大学院法学研究科博士後期課程修了(博士号/政治学)。2006年から日本国際問題研究所研究員、2009年から聖学院大学総合研究所准教授などを経て、2014年から現職。