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中隊であるから、ベトナム戦争で派遣した連隊に比べれば小規模である。それでも、これを実現するためには政治決定が必要であった。

何よりも、シャーズィリーはサーダート大統領の承諾を必要とし、張正桓は金日成主席の承諾を必要とした。2人は、お互いに最高指導者を説得するため努力しようと誓い合った。そこで、張正桓は時を置かずに北朝鮮に帰国した。金日成の承諾を得るためであった。( target="_blank">
つづく


(宮本 悟 聖学院大学教授)

【連載:朝鮮人民軍 海外戦記】

中東編(4)
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エジプト軍の英雄を驚嘆させた北朝鮮の「地下軍事要塞」

朝鮮人民軍 海外戦記

ベトナム編(1) ホワイトハウスに乗り込んだ北朝鮮「ベトナム戦争」の英雄
ベトナム編(2) ホー・チ・ミンから届いた「派兵要請」の親書
ベトナム編(3) 米軍機26機を撃墜した「北の戦闘機乗りたち」
ベトナム編(4) 北朝鮮版「ランボー」がたどった数奇な運命
中東編(1) アラブ諸国に加勢しイスラエルと戦っていた北朝鮮空軍
中東編(2) ベトナムに続き第4次中東戦争に参戦した北朝鮮の狙いとは!?
中東編(3) 金日成を対イスラエル参戦に動かした北朝鮮「元学校教師」の履歴書
中東編(4) エジプト軍の英雄を驚嘆させた北朝鮮の「地下軍事要塞」
中東編(5) 北朝鮮空軍「エジプト極秘派兵」はイスラエルに見破られていた
中東編(6) 第4次中東戦争が勃発、北朝鮮空軍とイスラエルF4戦闘機の死闘
中東編(7) 北朝鮮の弾道ミサイル開発は空軍のエジプト派遣から始まった
中東編(8) 暗殺、亡命、失脚…北朝鮮空軍「中東派兵」立役者たちの運命

宮本 悟(みやもと・さとる)

聖学院大学基礎総合教育部特任教授。1970年生まれ。1992年、同志社大学法学部卒。1999年、ソウル大学政治学科修士課程修了(政治学修士号)。2005年、神戸大学大学院法学研究科博士後期課程修了(博士号/政治学)。2006年から日本国際問題研究所研究員、2009年から聖学院大学総合研究所准教授などを経て、2014年から現職。