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ほかにも最高人民会議代議員(国会議員)や党幹部の顔も持ち、1982年に生涯を終えたときには地方行政組織の幹部だったが、没後は軍人として扱われている。張正桓に関しては、映像伝記『白頭の胆力と度胸を抱かせて』があるし、彼が登場するドキュメンタリー小説としては『運命』がある。

張正桓は、地方行政組織、朝鮮労働党、外務省、朝鮮人民軍で勤務したが、このように軍人と官僚のキャリアを渡り歩くことは、北朝鮮では特段珍しいことではない。

朝鮮戦争の期間中に軍総参謀長であった南日(ナム・イル)は元教育相だし、初代の朝鮮人民軍総政治局長であった朴憲永(パク・ホンヨン)は外務相を兼任していた。両者は、それ以前に朝鮮人民軍の将校であった経歴はない。

最近でも、金日成社会主義青年同盟委員長や黄海北道党責任書記を歴任した崔龍海(チェ・リョンヘ)や、党中央委員会組織指導部第一副部長であった黄炳瑞(ファン・ビョンソ)が軍総政治局長になっている。