北朝鮮の農場(本文とは関係ありません) ©Aleckeung
北朝鮮の農場(本文とは関係ありません) ©Aleckeung

北朝鮮当局が、外貨稼ぎのために農民たちに金時豆を強制的に上納させていることから住民達の不満が高まっている。

咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋は「全国の農村で『外貨豆』と呼ばれる金時豆の収穫が行われているが、郡の労働党が『忠誠の外貨稼ぎ』と称して各家庭に金時豆5キロを上納するように指示を出した」と伝えた。

人民班の班長たちは、朝夕家々を回り豆を集めているが、傷物は輸出できないので除けるという。また、豆を準備できなかったり不満を口にしたりすれば「党の指示にどれだけ従うかで忠誠心が評価される」と班長に脅かされる。

市場で金時豆は1キロ5000ウォン(約75円)で売られているので5キロならば2万5000ウォン(約375円)になる。生活に余裕がある家庭では大した額ではないが、貧しい農民にとっては大金だ。お金があっても金時豆集め事業で品薄になり、買えないことも多い。個人耕作地に金時豆を植えなければと心配する声も聞こえるという。

内部情報筋は人々の不満を伝えながら政府への批判を述べた。

「少し前は魚と山菜を全部持っていたかと思えば今度は金時豆と不満を口にする人が多い。去年の秋は女性同盟員が動員されて外貨稼ぎの名目でヒマ(蓖麻)の種集め事業をやった。学校では『子ども計画』の課題で生徒1人あたりウサギの革を何枚も持ってくるようにと言われまだ続いている。搾取以外の何物でもない」