北朝鮮とイランの核開発が核拡散のスピードを高め、テロリストグループが核兵器を手に入れる可能性も高まるという報告が発表された。

アメリカ議会の、「アメリカの戦略システムに関する議会委員会」が15日に発表した中間報告書で、「今我々は爆発的に核拡散が起こり得るターニングポイントに立っている」と警告している。

今回の報告書の作成にはクリントン政権(民主党)の対北政策調整官のペリー元国防長官、ニクソン政権(共和党)のシュレシンジャー元国防長官などが参加した。

同報告書は「北朝鮮とイランの核兵器開発を防がなければ、核の拡散を止めることはできない」と主張し、テロリストグループの手に核兵器が入らないようにするために、世界の国々が力を合わせて核拡散防止戦略を講じるべきだと訴えている。

さらに、こうしたアメリカの努力は核保有国を含めた他の国々はもちろん、国際原子力機関(IAEA)と緊密に協力するべきだと主張している。IAEAにアメリカが財政、技術、政治的支援をする必要があるという。

核兵器拡散防止条約(NPT)は、核拡散を防止するための法律的な根拠になっているが、これを実行するための方法はまだ乏しいと指摘されてる。アメリカは同盟国と共に、NPT体制を強化するために話し合いを始めなければならない時期にきていると主張している。

これ以上核兵器保有国が増えないようにするためには国際社会の努力が必要であり、6カ国協議はこれまで北朝鮮の核をコントロールする際に中途半端な成功を収めたといえる。しかし、同報告書は究極的には北朝鮮は核開発を放棄すると前向きな考えを示している。

同報告書はウラニウム濃縮施設を建てたイランには、まだ外交的な接触がないことを指摘し、国際社会の協力で様々な外交チャンネルを作る必要があると主張した。

今年の春から活動してる同委員会は、活動に必要な資金の確保が困難だったため、最終的な報告書の発表時期を4月1日に延期し、今回は中間報告書を発表する形となった。