「クーデターの兆候も」

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プーチン・ロシア大統領の動静が、10日間にわたり途絶えている。5日にイタリアのマッテオ・レンツィ首相と会談して以降、公式の席上に姿を見せておらず、一部ではクーデター説も囁かれている。

欧米のメディアが盛んに取り上げるクーデター説だが、その根拠のひとつとなっているのが元駐露イスラエル大使のズヴィ・マゲン氏による分析だ。

マゲン氏は、イスラエルの主要紙ハーレツとのインタビューで「様々なクーデターの兆候がある。クレムリン周辺での軍の動きは、ロシア政府内に何らかの変化があったか、変化の試みが現在行われていることを示している」と語った。

また、マゲン氏はクーデターの首謀者について「軍内部の派閥か、金持ちのビジネスマンだろう。彼らはクレムリンの廊下を自由に歩ける数少ない人間だ」と指摘。

クーデター理由としては、西側諸国による経済制裁によって個人的にもダメ―ジを受けており、自らの利益を守ろうとしているのかもしれないと説明する。

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確かに、ウクライナ問題におけるプーチン政権の超強硬姿勢は、ロシアが経済的利益を追求する上では合理的とは言えない。プーチン氏の超強硬姿勢にに不満を持つ現実主義者とクレムリンの間で、なんらかの葛藤が深まっている可能性は充分にあるだろう。

政権内の葛藤か、それとも愛人の・・・

一方、プーチン氏が姿を現さない理由として「健康不安説」や、愛人とされるアリーナ・カバエワ議員の「スイスでの出産立ち会い説」など様々な情報がある。

そんななか、ロシア・イスラム協会のゲイダル・ジェマル会長はイギリスのタブロイド紙「デイリー・ミラー」とのインタビューで、気になることを発言している。

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プーチン氏はクーデターを引き起こした影の諜報部員たちにより無力化されているというのだ。背後にいるのはロシア連邦安全保障会議のニコライ・パトルシェフ書記だろうとも語る。

「プーチンはクーデターを組織した権力機関のコントロールの元に置かれていると私は見ている。現時点で無力化されているものの、もちろん生きていると思う」

プーチン氏と同じFSB出身で、最側近として歩みを共にしてきたパトルシェフ氏の首謀説はにわかには信じがたいが、現状ではどのような見解も排除される余地がないのも事実だ。

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北朝鮮の金正恩氏も、昨年9月から40日間、動静不明になり「クーデター説」が囁かれたが、杖をついて登場。足を痛めて療養していたことが判明したことがある。

プーチン氏動静不明の裏には何があるのだろうか。

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アリーナ・カバエワ氏とプーチン大統領(参考写真)