米CNN放送などによると、北朝鮮の外交官が27キログラムの金を無申告でバングラデシュに持ち込もうとして摘発された問題で、北朝鮮の駐バングラデシュ大使が謝罪したという。

摘発されたのは、ダッカの北朝鮮大使館のソン・ヨンナム1等書記官。当初は荷物の検査を拒んだが、最終的に税関職員がバッグを開けると、金の延べ棒170本や装飾品など実勢価格で100万ドル(約1億2000万円)相当の金を発見した。

今回のソン1等書記官の密輸未遂は、「たまたま本人の出来心から」行われたものだと見ることはできない。北朝鮮の外交官が違法な手段で外貨を稼いでいた事例はほかにもごまんとあり、そのほとんどが組織的に行われていたと見られている。

彼らが違法な商売に手を染める理由は、主にふたつある。ひとつは、財政難の本国が大使館の維持費すらろくに送って寄こさないために、そうした資金を自ら稼がねばならないから。

そしてもうひとつが、国家指導者のための「秘密資金」づくりに職務として加担せねばならないからだ。

欧州に眠る「秘密資金」

北朝鮮が金正日時代から、スイスなど欧州のプライベートバンクに数十億ドル規模の「秘密資金」を貯えてきたということは、久しく前から各国情報機関の間で通説になっている。

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