「馬山市場の周辺に住むのは、主に鉱山労働者だ。配給や給料の代わりにコメ、油、小麦粉などが現物支給されることから市場のニーズが比較的少ない。だから他の地域に比べて増えていないようだ」
これ以外の地域でも同じような現象が起きている。
咸鏡南道の「北青(プクチョン)市場」でも、店舗数は大幅に増加し、「市場で最も多いコメを売る店舗は、コーナーがわけられ商人も約350人はいる」(咸鏡南道(ハムギョンナムド)の消息筋)という。江原道(カンウォンド)の「元山市場」は、3000から4000店舗が、現在では5700店舗と、各地で店舗数が大幅に増加した。
北朝鮮当局の狙いは税収アップ
北朝鮮当局は、住民達にある程度自由な市場活動をさせ、そこから場所代という「商売税」を得て、収入増を目論んでいる。住民達も当局の狙いは、わかっているが、市場が活性化することから概ね肯定的に評価している。