北朝鮮の地方都市の市場
北朝鮮の地方都市の市場

北朝鮮の市場のコメ価格が、依然として安定傾向にあるとデイリーNKの内部消息筋が伝えてきた。この時期は全般的に物価が上昇するが、今のところその気配がないという。

コメ価格5000ウォン前後を維持

恵山市農民市場のコメ価格は、1キロあたり4500ウォン(約67.5円)で先月より800ウォン(約12円)下がった。

中朝国境に面した平安北道(ピョンアンブクト)の新義州(シニジュ)の価格は5000ウォン前後でほとんど変動がなかった。

こうした価格安定について、内部情報筋は、それぞれ「配給増加」と中国からの「輸入増加」が価格安定の原因だと述べる。

北朝鮮ウォンのレートも概ね安定している。

1米ドルは、どの地域も8000ウォン台を維持。平壌は8,100ウォン、新義州は8170ウォン、恵山は8390ウォンで取引されている。

先月初めに比べて100〜240ウォン程度、安くなっているが、北朝鮮の不安定な市場事情を考えるとこの程度の変動ならさほど大きな影響を与えない。

こうした安定傾向について中国丹東の内部情報筋は次にように語った。

「北朝鮮ウォンのレートは商人がどれだけ米ドルや人民元を流通させるかに応じて変動する。当局の統制が厳しくなるとドル高になるが、最近の統制はゆるい」

「平壌や内陸部の商人は、ほとんど米ドルで取引をするが、昨年から商取引が活発になって米ドルの供給が安定。そのためレートも安定している」

北朝鮮は、2日から始まった米韓合同軍事演習に反発する形で、同日、短距離弾道ミサイル2発を発射した。こうした対米姿勢が、今後、市場の物価にどのような影響を当たるのかは不透明だが、少なくとも今現在においては、庶民達は当局の姿勢に影響されずに商活動に励むことが出来ているようだ。

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