韓国の朴槿恵(パククネ)大統領は1日、1919年に始まった「3・1独立運動」の記念式典で演説を行った。

朴大統領は演説で、「今後3年の経済革新的、必ず30年の成長を遂げる」と述べながら、経済成長が国民の隅々まで広がっていく「経済再跳躍」を遂げていくと強調。主に韓国経済の立て直しを訴えた。

日韓関係については「繁栄を一緒に追求していく重要な隣国」と評価する一方、「日本政府の教科書歪曲の試みが続けられているのも周辺の人の関係を傷つける」として、日本政府の姿勢を批判した。

また、慰安婦問題については「両国が未来に一緒に行く旅で必ず解決して行かなければならない歴史的課題」としながら、「日本軍慰安婦被害女性たちの人権問題を早急に解決することを促してきた」として、改めて日本政府に早期の解決を訴えた。

北朝鮮には核放棄と南北対話うながす

演説では、北朝鮮問題についても言及した。

朴大統領は、「『統一準備委員会』を中心に南北の両方に祝福となる具体的な統一の準備を開始している」としながら、北朝鮮に南北対話を無視してはならならないと促した。

また「北朝鮮は、もはや核が自分を守ってくれるという期待から抜け出し、住民の生活を改善するよう望む」と核の放棄を改めて訴えた。

そして再度、経済問題に言及して演説を締めくくった。

日本では、主に歴史問題について言及したかのように伝えられているが、演説で最も分量が割かれたのは経済問題で、次に北朝鮮問題、そして日韓関係だった。

歴史問題や慰安婦問題への言及は、安倍晋三首相が今夏に発表する戦後70年談話への牽制と見られる。

一方、朴大統領が金正恩体制に対し、核の放棄と住民生活の改善を促したことから、北朝鮮側はなんらかの形で反論してくることが予想される。

「3・1独立運動」の記念式典で演説をする韓国の朴槿惠大統領。
「3・1独立運動」の記念式典で演説をする韓国の朴槿惠大統領。